VIGORE CrMo Racer (2022)
初のフレーム買いで自転車が増えました。
フレーム買いとは
そのまんまです。自転車を構成する部品の中で、フレームだけを買う行為のこと。
具体的には以下の状態で品物を受け取ることになります。
※厳密には「フレーム + フォーク + ヘッドセット + シートポスト + ステム」の5点セット買いした姿
逆に、購入即走れる状態の自転車は「完成車」と呼びます。
つまり、2年前に買った Surge は「完成車買い」でした。
組み上げ前写真集
初のフレーム買いに心躍った私は、深夜とはいえそれなりに出歩く人がいる雑司が谷~東池袋にて、恥を忍んで写真撮影会を開いたのであった。
南池袋 東通り
池袋 グリーン大通り
美しい…………
組み上げ開始
フレームの状態にどんどんパーツを取り付けていき、普通に走れる状態にしていきます。
今回はVブレーキ台座破損後2年間放置していた GIANT ESCAPE RX3 (2016) のパーツを移植していきます。
そもそもブレーキは種類が変わる(Vブレーキ → キャリパーブレーキ)ので新たに購入
ええやん
旧フレームと新フレームの並び
完成数時間前(背景が汚いのはゆるして)
完成・試運転
結合試験も兼ねて、早速 30km ほど走ってきました。
驚くことに今まで乗ってきた自転車とはまったく違う乗り味で、少ない力でよく進み、中~高速域の安定感が抜群で、とにかく走っていて楽しいです。
「筆者公園デビューの地」デビュー
ようやくリニューアルオープンした九段会館を背景に
フレームビルダーさんについて
今回のフレームは、京都にて90年以上自転車屋を営まれている「VIGORE」さんに制作をお願いしました。
4, 5年ぐらい前にインターネットでたまたま見かけたのがVIGOREさんとの出会い(片思い)でしたが、ようやく念願叶って購入へと至ったこと、非常に嬉しい思いです。
またフレーム購入にあたり8月末頃お店へお伺いしました。
走る場所によってどういう自転車が必要か? 自転車という道具を扱う乗り手にとってどうあるべきか? という問に対し、自らが乗り手でもある3代目ご主人が経験と技術でシンプルな最適解を導いている印象を受けました。
何よりも "自転車が好き" というのがガンガン伝わってきたのが最高です。
試乗もさせていただきました
試乗したのは、ラグ付きの "70next" と、 "山と旅の自転車" の2台。
フレームはどちらも同じクロモリという素材のはずなのに、ジオメトリや構成パーツが違うことでまるで乗り味が変わることにめちゃくちゃ驚きました。
クロモリフレームについて
クロモリという素材の自転車は、今やアルミすら置きざりにしてカーボンが主流の時代においても愛好家が存在し続ける奥深い素材です。
よく "バネ感" といって、クランクの踏み込みから少し遅れて前に進んでいくような感覚? がクロモリならではとして語られることですが、昨日のたった 30km の間でもそれは明らかでした。
車重 10kg を正直まったく感じないほど、よく進む自転車に仕上がったなというのが一番強い印象です。
またクロモリはアルミ、カーボンと違い(大事に使えば)非常に長持ちするフレームとしても有名です。
30年前に買ったフレームを今でも乗り続けているような方も多数いらっしゃるのではなかろうか。
大事に乗っていきたい
とはいえクロモリは鉄。錆だけは入念に管理しないとヤバいです。
私も購入前からフレームの状態で防錆剤を内部に吹き込みまくってます。
クロモリの防錆としては多分これが一番有名定期的なメンテナンスや雨天時走行後の掃除を怠らず、引き続きゼロ災でご安全にこのフレームを乗り倒す所存です。
以上